診療のご案内
Medical treatment information

1） HIV感染症予防(PrEP)外来とは
PrEP(Pre-exposure prophylaxis)とはHIV暴露前後に抗HIV薬を服用することによりHIV感染を予防することであり、 欧米諸国ではすでに一般的となってきており、日本においても東京その他の地方で少しずつ始められています。
しかしながら日本では保険適応の問題があり、「感染していない人」に対する抗HIV薬の投与を含む診療は保険診療としては認められておらず、 保険外診療（自費診療）となっています。

2） 抗HIV薬の問題
日本において全ての抗HIV薬は「予防投与」の適応をとっていないため、基本的には自費診療であっても医療機関で予防薬として抗HIV薬を処方することはできません。
そこで日本においては予防のための抗HIV薬はクライアント本人が「自己責任」において「個人輸入」することが多く、 それを手助けする業者やサイトもすでに複数存在しており現在ではすでに多くのクライアントが自己責任で個人輸入した予防薬を服用しています。

3） 見守り外来とは
抗HIV薬は副作用も多く、また薬剤耐性ウイルスや他の肝炎性感染症の合併など問題が多く、 素人判断で服用することはかなり危険なため、自己責任で個人輸入した予防薬を服用しているクライアントに対して、 抗HIV薬の処方はしないが副作用検査等を行う「見守り外来」が国内では多くみられます。

4） 当院におけるＨＩＶ感染症予防（PrEP）外来
毎週土曜午前に当院の専用外来にて経験豊かなHIV専門医による見守り外来を行います。
内容、費用その他はご相談の上行いますが、別欄もご参照ください。
近い将来予防薬が保険診療となりましたら、処方も開始する予定です。
またプライバシー保護に関しましても十分な配慮を行いますし、市内の予防啓発団体との連携も行い、医療以外のご相談にも乗ります。
興味のある方は当院地域医療連携室（直通092-881-1623）までご連絡ください。