外部評価
日本医療機能評価機構
【日本医療機能評価機構(訪問審査日:平成20年3月13日~15日)】(審査結果報告書より抜粋)
「1. 病院組織の運営と地域における役割
病院管理者・幹部は、病院運営上の問題点をよく把握されている。職員の教育・研修に関しては、学術研究教育研修委員会の積極的な取り組みが望まれる。また、ボランティアの受け入れも適切に行われている。
「2. 患者の権利と医療の質および安全の確保
患者の権利は明文化され、病院案内等への掲載、院内掲示などにより、患者・家族・職員に周知する努力が行われている。患者-医療者のパートナーシップを強化するための方針も明文化されている。患者の安全確保のための体制は、安全管理委員会が機能し、安全確保の方針・手順も明確である。病院感染管理については、院内感染対策委員会が定期的に開催され、感染防止マニュアルも整備・活用されている。
「3. 療養環境と患者サービス
患者・家族の相談機能は、2名のソーシャルワーカーが担当し、患者・家族の相談に適切に応じている。病室内の快適性、食事の快適性への配慮も適切に行われている。
「4. 医療提供の組織と運営
診療部門の基本方針や目標は診療会議で検討されているが、明文化し職員に周知されることが望まれる。看護部門運営のための会議・委員会が開催され、おおむね適切に運営されている。薬剤部門については、管理・責任体制は明確であり、部門内の教育・研修も適切に行われている。臨床検査部門、画像診断部門、輸血・血液管理部門は適切に運営されている。診療録管理部門は、診療情報管理士1名が対応し、職務を果たしている。
「5. 医療の質と安全のためのケアプロセス
入院診療計画は適切に作成され、患者・家族の同意が得られている。栄養管理ではNSTの活動がある。リハビリテーションは適切に行われている。療養の継続性への支援は適切である。診療・看護の記録では記録の評価・監査について組織的に実施されるように期待したい。病棟における薬剤・機器は適切に管理されている。
「6. 病院運営管理の合理性
財務会計や予算管理は適切に行われている。施設・設備の保守・点検、医療ガス安全管理委員会の開催、医療機器の管理など、適切に実施されている。委託業務の事故発生時の対応手順と仕組みは適切である。
「8. 療養病床に特有な病院機能
認知症患者、コミュニケーション障害の患者についても医学的に診断され、患者の状況に応じたケア展開が積極的に行われている。