婦人科
Gynecology

婦人科からのお知らせ
2022年4月より婦人科外来診療の幅を拡げてきましたので、ご案内いたします。
福岡県北西部地域にお住いの女性の皆様がより健やかに生活できるよう、お手伝いできる医療機関を目指してまいります。
婦人科診療には抵抗があると思いますが、女性医師が丁寧に診察いたしますので、御安心して受診してください。
来院前のweb問診について
婦人科では来院前のweb問診を行っております。
お手持ちのスマートフォンやパソコンから来院前に問診を行うことで待ち時間の短縮につながります。
婦人科を始めて受診する方、かかりつけ医等からの紹介状をお持ちの方、健康診断後の精密検査で受診される方はぜひご活用下さい。
※ 来院前のweb問診では外来予約はとれません。診療予約は電話で行ってください。電話番号 0570-09-1331

・手順1 診療の電話予約をする
初めて婦人科を受診される方はお電話にてご予約をお願い致します。
TEL. 0570-09-1331

・手順2 web問診を行う
下記をクリックまたは画面のQRコードを読み取ってweb問診を行ってください
問診後にPH受付番号が表示されます。必ずメモをお願い致します。


<婦人科web問診QRコード>


・手順3 予約日時にご来院下さい
受付にweb問診済みとお伝えください。その際にPH受付番号のご提示下さい。

※来院前のweb問診では外来予約はとれません。必ずお電話にて予約をお願いします
保険診療
  • 婦人科健診 ※1(子宮頸がん検診、子宮体がん検診、経腟超音波断層法)
  • 子宮頸がん検診の2次検査(膣拡大鏡診、ハイリスクヒトパピローマウイルス定性およびタイピング)
  • 月経異常(過多月経、過長月経、頻発月経、無月経)、月経困難症
  • 子宮筋腫および卵巣腫瘍、子宮内膜症の診断・治療
  • 子宮頸管ポリープの切除
  • 性感染症(淋菌、クラミジア、梅毒、尖圭コンジローマ)
  • 更年期症候群の診断・加療、骨密度検査
  • 不妊相談・不妊の原因精査(ホルモン検査、子宮卵管造影検査、タイミング指導)
※1自覚症状がない時には自費診療となります。健診部でご予約ください。福岡市の子宮がん検診の無料クーポン券の利用が可能です。

上記に加え、下記の自費診療も行っています。

自費診療
  • 経口避妊薬の処方(当院ではファボワール28錠を採用しています。)
    初診料 2,200円  再診料 1,100円
    薬代(ファボワール28錠) 1650円/シート

    ※検査が必要な場合には追加料金が発生いたします。
    初診は対面診療としていますが、状況に応じて電話診療も可能です。
    電話診療時には薬の郵送料金が発生いたします。

  • 緊急避妊薬(アフターピル)の処方(当院はレボノルゲストレルを採用しています。)
    初診料および薬代込み 8,040円

    ※緊急避妊薬は無防備な性交後72時間以内に内服する必要があります。
    避妊効果は高いですが、避妊率は100%ではありません。
    できるだけ速やかな内服が望ましいので、現在は対面診療のみ行っております。

  • 月経移動
  • 子宮頸がんワクチン接種
    ガーダシル® (4価ワクチン) 17,240円 要3回接種 (年齢に応じて公費接種あり)
    シルガード®9(9価ワクチン) 27,400円 要3回接種 (年齢に応じて公費接種あり)

    ※シルガード®9は2023年4月1日より定期接種およびキャッチアップ接種として、接種可能になりました。
    ※定期接種対象者:小学6年生から高校1年相当の年齢の女性
    予防接種は接種希望日の2日前までに電話予約が必要です。
    接種日は月、水、木、金曜日の午後および土曜日の午前中となっております。
    新型コロナワクチン接種から2週間空けてください。
    予約・ご不明な点はTEL:092-881-1331までご連絡ください。

婦人科受診のすすめ
 婦人科外来に来られる患者さんを診察していると、もっと早くに受診してくれればよかったのにと思うことがあります。 受診に至らなかった理由を患者さん本人に尋ねると「婦人科は受診しづらいから」「異常だとは思っていなかったから」と返されます。 婦人科は体のデリケートな部位を診察するので、受診を躊躇しがちです。また、間違った認識のために異常な症状を見過ごすことがあります。 早期に受診していれば適切な治療に結びつきますが、受診の機会を逸すると症状や病状が悪化し、人生を左右することがあります。
 月経前症候群(以下、PMS)を例に挙げます。PMSは月経開始の3~10日前から始まる症状:下腹部痛、下腹部膨満感、腰痛、いらいら、怒りっぽい、 頭重感、乳房痛、抑うつ等で、月経開始とともに減退・消失します。このような症状は月経を有する女性には当然認められるものと考え、 症状が強くても婦人科外来を受診なさいません。症状によっては日常生活に支障をきたし、さらには学業や対人関係にも影響を与えます。 PMSは適切な治療で症状を改善することが可能です
体が発する症状を見過ごさず、勇気を出して外来を受診することが適切な治療につながります。 婦人科受診のきっかけとしていただきたい症状を取り上げましたので、参考にしてください。
・症状① 月経痛が強い、月経量が多い
 月経に随伴して生じる病的な症状(下腹部痛、腹部膨満感、頭痛、疲労・脱力感、いらいら、下痢、抑うつ等)で、 日常生活に支障来す場合には月経困難症と考えられます。月経困難症には原因となる疾患を認めない機能性月経困難症と、 原因となる疾患(子宮筋腫や子宮内膜症)を認める器質性月経困難症の2つに分かれます。機能性月経困難症はホルモン剤や漢方の内服で改善します。 器質性月経困難症は、疾患や病状に応じて、ホルモン療法および手術療法を組み合わせて治療を行う必要があります。子宮内膜症は不妊症の原因となりますので、 我慢は禁物です。
・症状② 不正性器出血
 月経期以外の出血に加え、月経期間が長い(過多月経)場合も含みます。 原因の多くは子宮頸管・内膜ポリープやホルモンバランスの乱れ、萎縮性腟炎などの良性疾患ですが、 婦人科悪性腫瘍(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣癌)を否定する必要があります。 子宮頸がんは若年層に多い疾患ですが、年齢を重ねてから発症することもあります。また、子宮体がんや卵巣がんは中高年に多い疾患です。 「閉経前後の不正出血はよくあることだから」、「もういい歳だから婦人科にはご縁はないわ」という考えは危険です。 また、妊娠の可能性がある場合には流産や異所性妊娠(子宮外妊娠)の可能性があります。
・症状③ 腹部膨満感
 「最近、お腹回りが少し太った」、「スカートのウエストがきつくなってきた」などの自覚症状を認めるときは、子宮腫瘍や卵巣腫瘍を疑います。 多くの場合、子宮筋腫や良性卵巣腫瘍ですが、稀に子宮肉腫(悪性腫瘍)や卵巣癌が発見されることがあります。 閉経後は体質が変化し体重が増加しがちですが、急激に症状が増悪するときには婦人科受診を検討ください。
・症状④ おりものが多い、外陰部がかゆい、外陰部が痛い
 おりものは医学的には帯下といいます。帯下が多い時や外陰部にかゆみを伴う時には性感染症(以下、STI)の可能性があります。 感染者が増加しているクラミジアや淋菌は帯下の増加以外に症状がほとんどありません。 治療が遅れると、子宮や卵巣の周囲に癒着を生じ、不妊症の原因となります。 尖圭コンジローマは外陰部にカリフラワー状の腫瘤が出現するウイルス染症ですが、掻痒感を自覚することがあります。 梅毒は近年感染者数が急増しています。感染後まもなく外陰部の潰瘍を認め、全身の発疹やリンパ節の腫大を認めます。
・症状⑤ 閉経前後の体調不良
  閉経とは永久的に月経が発来しなくなることを指し、閉経の前後5年間を更年期といいます。 更年期には卵巣機能が低下し、女性ホルモンが減少するため、 様々な身体症状(のぼせ、異常発汗、めまい、頭重感、倦怠感、肩こり、いらいら、不眠、不安、抑うつ)が出現します。 症状が強く、日常生活に支障をきたす場合には受診をお勧めします。 生活習慣の見直し、漢方治療やホルモン補充療法で症状を軽減することができます。


 当科では不妊精査、子宮頸がんワクチンの接種や経口避妊用ピル、緊急避妊用ピルの処方等も行っております。 ご不明な点がございましたら、お電話でお問合せください。
当院健診部よりお知らせ
 月~土曜日まで、子宮がん検診および乳癌検診を実施しています。 福岡市在住で、満70歳以上の方および市県民税非課税世帯の方(要証明書)は無料で検査を受けることができます。 無料のクーポン券(子宮頸がん検診は満20歳、乳がん検診は満40歳に配布)もご使用いただけます。 ご予約やご質問は健診部にお問い合わせください。
婦人科オンライン診療
 2023年8月より婦人科のオンライン診療を開始しました。
オンライン診療とはアプリのビデオ通話を利用した診療です。当院ではCLINICSというオンライン診療アプリを採用し、スマートフォンを利用して自宅や職場で医師の診察を受けることができます。
また、薬の処方まで受けることができ、薬の受け取りは近隣の調剤薬局での受け取り、もしくは自宅配送が可能です。
会計はクレジットカード決済のみとなります。通院時間や診療待機時間、会計待ちの時間を削減することができるメリットがあります。
当院では婦人科で処方する低用量ピルや経口避妊薬、ジエノゲスト等の月経困難症治療薬、ホルモン補充療法などの定期処方がオンライン診療で対応可能となります。 ただし副作用を伴う治療ですので、初診時は必ず当院に足を運んでいただく必要があります。 医師が必要な検査を行い、病状を把握し、適切な薬剤を処方します。治療で病状が安定すれば、オンライン診療にご案内する流れとなります。 また、診療開始にあたっては同意書の提出が必要となります。オンライン診療を利用することで病院への受診機会を減らすことが可能となりますが、すくなくとも半年に1回の程度の対面診療は必要になります。
詳細に関しては、当院婦人科外来にお問い合わせください。TEL:0570-09-1331(ガイダンスにて4番をプッシュ後、電話交換が出ますので婦人科外来へと伝えてください)