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緩和ケア

ご挨拶

当院のホームページへようこそ

 愛情と笑顔に満ちて、慈愛のようにみなさんを支えてくれるスタッフを代表してご挨拶をさせていただきます。緩和ケア科にて勤務しております医長の森永です。
 緩和ケア病棟は終の住処ではありません。みなさんの抱えてこられた身体の痛み、きつさ、辛さなどの悪性疾患に起因した症状を少しでも軽く、あるいは小さくしていきたいと思っております。そして症状が改善してご自宅での生活を希望されるのであれば、いつでもご自宅に戻っていただけるように、あらゆる可能性を求めていきたいと思っております。大海に漕ぎ出たヨットが嵐を避けるために避難できるヨットハーバーのような場所だとお考え下さい。
 患者さんおひとりおひとりが主人公です。そして、患者さんをこれまで支えてこられたご家族、ご親族も同じように主人公だと思っております。
 わたくしたちは、患者さんとその周りで支えてこられた方々に少しでも笑顔が戻りますよう、少しでもお疲れが取れますように、祈りながらお世話をさせていただきたいと思っております。
 ご家族、ご親族の方へ当病棟に入院されてからお願いしたいことがあります。できるだけ面会していただきたいと切に願っております。夜間ご本人が眠りにつかれてからは、スタッフがご家族に代わって、患者さんがつらくても、寂しくても傍にいます。ですから寂しさをできるだけ感じないでください。
 緩和ケア病棟のスタッフは全員がみなさんの応援団であり、ファミリーに準じた存在でありたいと願っております。

 わたくしたちへのご褒美は、患者さんとご家族から“この病院に来てよかった”と言っていただくこと、感じていただくことです。
 困ったことがあったら、いつでもお声がけ下さい。

西福岡病院 緩和ケア科 森永真史(医長)

緩和ケア病棟 ひなた

緩爽やかな風が香り、松籟が目に映る小高い丘にある日向です。私たちが、温かい心で、包み込むようなやさしい看護で、あなたの大切な時間を守っていきます。ゆっくりとお過ごしください。

病棟ご紹介

緩和ケア病棟は、あなたの病気がもたらす精神的 そして肉体的苦痛を限りなく和らげる施設です。医師、看護師、栄養士、薬剤師、リハビリ、ソーシャルワーカーと ボランティアがあなたとご家族のひとときを支援いたします。
緩和ケア病棟のお部屋は、すべて個室(15床)です。 また、談話室や屋上からは松籟や玄界灘を一望でき、心地よい風が吹き込んできます。

談話室
病室
屋上からの風景

日向の由来

当法人の南5kmほどのところに日向峠があります。 峠を中心に、東側には吉武高木遺跡を始めとして 多くの古墳群が存在しております。西側の麓には、「魏志倭人伝」に登場する伊都の国があったと伝えられており、その中心は、現在の前原市と考えられています。そこには国宝に指定された内行花文鏡を出土した平原遺跡の他、細石神社や八竜の森 など日向三代神話にゆかりのある場所が多く存在しています。そのため古事記や日本書紀に登場する天孫降臨の地「筑紫の日向」は、日向峠や日向 川の名が残るこの一帯であると考えられています。

当法人は、まさに悠久の歴史の里に位置しており、緩和医療病棟を「日向」と名付けました。私たちは、この古を思いつつ『陽のあたる場所』として患者さまをあたたかくお迎えしたいと考えております。

入院までのながれ

STEP
お問い合わせ

医療連携室(ナビダイヤル【3】)へご連絡ください。相談日の確認などを行います。

STEP
見学・面談

患者様の状態・緊急度など検討します。ベッドの調整・準備が整いましたらご連絡します。

STEP
ご入院

一般病棟の入院費と同じように健康保険が適用になります。無料でご利用頂ける個室もございます。

医療相談室、患者様の紹介に関するお問い合わせ 医療相談室、患者様の紹介に関するお問い合わせ

入院費

一般病棟の入院費と同じように健康保険が適用になります。無料でご利用頂ける個室もございます。
詳細は緩和ケア病棟のリーフレットも併せてご覧ください。

ボランティア募集

当院では、緩和ケア病棟でボランティア活動をしてくださる方を募集しております。

活動内容

生活支援活動:花の水換え・生け花、植木の手入れ
レクリエーション : 演奏・コーラス・お茶会、季節のイベントのお手伝い
コミュニケーション : 話し相手・本の朗読
その他 : 患者様の要望に応じたお手伝い、小物・介護用品の製作など

活動日時

毎週金曜日13:30~16:00

よくあるご質問

退院や外泊は可能でしょうか?

可能です。患者さまによっては、今まで行っていた抗がん剤などを中止することで副作用から解放される。医療用の麻薬の適切な使用によって痛みから解放される。などの理由で体力を取り残され、退院や外泊が可能となる方がいらっしゃいます。私共にとっても喜ばしいことです。退院された場合は当院の緩和ケア外来でお薬、その他のケアの継続ができます。急な再入院が必要となった場合も、随時対応可能ですのでご安心ください。

家族の付き添い、面会は?

ご家族の付き添い、面会に制限はありません。ペットとの面会も対応いたします。遠方のご家族のための宿泊スペースも用意しております。キッチンでのお料理や自室でのインターネット(Wi-Fi)も可能です。ご自宅となるべく近い環境を理想としております。

緩和ケアを受けたいが、まだ自宅での生活を楽しみたい。どうすれば?

通院可能な患者さまは当院の緩和ケア外来に通院していただきながらご自宅でお過ごし頂けます。往診のできる医師や訪問看護や介護の紹介もします。

患者本人は高齢で認知症もあり、告知も受けておらず、自分の症状も正確に理解出来ていません。このような場合でも入院は可能でしょうか?

ご本人のご理解があるにこしたことはありませんが、「告知を受けていること」は絶対ではありません。「ご本人またはご家族が緩和ケアを理解し、希望している」ことを基準としています。また、ホスピスにご入院中の他の方々との会話からご自分の状態を知ってしまうことも考えられます。ご入院の際にはそのことをご家族にご了承いただくことになります。

飲酒は可能でしょうか?

節度を守っていただければ、患者さん御本人に限り、お部屋で可能です。

治療の中止に不安があります。

手術、抗がん剤などの治療を中止することに対して不安を感じる方が殆どです。しかし、これらの治療は一定の効果を示す反面、多くの場合、患者さんの体への負担を伴うことも事実です。治療の中止は、がんの性格、進行度、患者さんの身体機能、年齢などの様々な要素を鑑みた上で、患者さん、ご家族、主治医の先生で決定した選択です。”手の施しようがない”といった捉え方ではなく、”治療中止による体力温存”と捉えていただく事が、より良い”生活の質(Quality of Life)”につながると考えております。体力の回復によって再度、がんの治療(抗がん剤、放射能など)を行うことを希望される場合は、一時、退院して他の先生の意見を聞くことも可能です。

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